今更ながら、選挙雑感

今更ながら、7/29に行われた参議院選挙の歴史的(?)な結果を受けて感じたことをメモ。ネット上の声を集めつつ、自分の意見をまとめてみるテストも兼ねて。

しかし、今の高齢者各位に、なんと言えば私よりも若い人たちの抱える絶望感が伝わるか、私自身まだ言葉を持ち合わせていない。本書の書き方では、よほど人間の出来た人でないとダメだということはわかる。しかしどういい直せば彼らの飲み込める言葉になるのかが、わからない。

それでも、誰かが言わなければならないのだ。

「ジジババ自重せよ」、と。

404 Blog Not Found - 書評 - 若者を食い物にし続ける社会

ちょっと過激な物言いだけど、大組織にありそうな問題と同じな気がします。経営層(高齢者)の考えと現場(若者)の考えが激しく乖離、のような。異なるのは、今の日本という組織においては、経営層(高齢者)の数が昔と比べてかなり多くなってしまっていること。風通しの悪い、管理職だらけの企業のようです。

最終的にはこの制度の是非の問題は、高齢者にとっては「自分が死んだ後の日本」ということになるわけです。

彼らは「死んだ後のことだから自分は関係無い、若い連中の好きにすれば」と言うかどうか。

私は、たぶんそうは言わないと思います。「とても今の若い連中にこの国をまかせることはできない」と言うのではないか。「この制度ができれば、若者も自分たちの問題としてもっと真剣に政治に取り組むようになりますよ」とか説得してもなかなか納得してくれないような気がします。

そして、こういう問答をすることで、「高齢者の側にある若者への根深い不信」を炙り出すことができると私は思うのです。

その不信の理由は何かと言えば、若者が絶望しているからで、しかもその絶望から救い出す言葉を自分たちが持ってないことを認めなくてはならないから。

どうにかして、高齢者の「不信」と若者の「絶望」をつなげることができれば、対話が成立するのではないでしょうか。

アンカテ(Uncategorizable Blog) - 再提言:世代別二院制

そもそもの『世代別二院制』、高齢者と若者の認識のズレを埋める、というアプローチ、ともに賛成です。今度両親や、祖父母とこんな話をしてみよう、という気になります。

対策はただ一つ。選挙に行け。自分と同じ環境や世代の人間は、ケツを蹴ってでも投票所に連れて行け。逆に自分と違う属性の人間には極力選挙に行かせるな。
 白票でもなんでも構わない。世代間投票率や地区別投票率は出るが、誰に投票したかなんて誰にも分からない。重要なのは、投票率だけだ。

ニセモノの良心 - うるさい投票に行け!これは世代間闘争なんだ!

これも激しく同意。20歳になってから一度も投票に行ったことがないとのたまううちの奥さんには、次回の選挙の時は、『ケツを蹴ってでも』投票に連れて行こうと決意。

つまり、状況を打破できない公算が高いってことです。で、もちろんそういう上の世代のツケを回されているのが、若い人たちということになるんでしょうが、それを甘んじて受けている内はこれまた改善されない。結局バケツリレーをしているだけ。だんだんとバケツ自体は大きくなるかもしれませんが、一時我慢すればいいだろうという安易な発想が働くので、これまではそれが続けられてきました。

けれど、もう耐えられないところまできている。我慢しても先に報われると思えなくなってきている。それが現状ってことでしょう。だから絶望する。そして現状に対する絶望があるから、はじめて未来というものは発生する訳です。

Kazu'Sの戯言Blog(新館) - 絶望は悪か

一概に『絶望は悪』とは言えないけど、あまりポジティブじゃないような。『現状に対する絶望から生まれる未来』しか日本にはないのだとすれば、ダークサイドに落ちたアナキン・スカイウォーカーが作り出したような未来にだけはならないことを祈りたいです。

最後に、若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)を最近読んで、『日本の若者が何を希望にこれから生きていけばいいのか?』、答えはでないけど深く考えるきっかけになったので、それもメモしておきます。